『オム・シャンティ・オム/Om Shanti Om』監督:ファーラー・カーン、出演:シャールク・カーン、ディーピカ・パドゥコーネ、2007年、インド、DVD
スターを夢見る駆け出しの俳優オム・プラカシュは、撮影中の火事からスター女優のシャンティプリヤを救ったことで親しくなる。憧れのスターと友達になれて有頂天のオムだが、彼女は実は有名プロデューサーの妻で、しかもその子供を宿していると偶然知ってしまう。彼女の幸せをひそかに願うオムだが、そのプロデューサーはスキャンダルを恐れて、シャンティプリヤを亡き者にしようとし、撮影所のセットに閉じこめ火を放つ。オムは彼女を助けようと火の海へと飛び込んでいくのだが・・・
去年インドに行っていた知り合いがゲットしてきたDVDを借りた。監督のファーラー・カーンはこれまで数々の映画のダンス・コリオグラファーとして活躍してきた女性。香港映画の『ウィンター・ソング/如果・愛』のダンスシーンも彼女の手によるもの。その彼女の初監督作品かな? 2007年最大のヒット作品で、多分インド映画史に残る作品になるやろう。とにかく、絢爛豪華! ザッツ・エンターテインメント!! めちゃくちゃ金かかってるのがわかります(笑)。1970年代と現代の映画界が舞台のお話なので、どこを切ってもめくるめく夢の世界。お得意のダンスシーンもストーリーの中に無理なくとけ込んでいて、あらゆるタイプのダンスが展開される。冷静に考えれば、ストーリーだけなら90分で終わるんやけどね。でも、3時間が全然気にならない面白さなんですわ。
見所その1: 3ヶ月かけて作り上げたシャールク・カーンのムキムキ・ボディ!
徹底して、どうだぁ〜〜〜!!!と言わんばかりに見せつけてくれます(爆笑)。
見所その2: 新ヒロイン、ディーピカ・パドゥコーネの美女っぷり!
新人さんなんやそうですが、超ド級美女です。顔のパーツがみなでかい! スタイル抜群で、背もシャールクより大きい(^^;) 近くに寄られたら後ずさりしそうな迫力。ちょっと多岐川由美に似てる。
見所その3: 最優秀主演男優賞を受賞した主人公を祝うパーティーのシーン。
香港映画『豪門夜宴』で、あらゆるスターが次々と出てきてファンを喜ばせるというのがあったけど、まさにあんな感じ。しかも、みんな踊りまくる。残念ながらインド映画は詳しくないので、誰が誰かはよくわからへんねんけど、相当たくさん出てきているのは確か。詳しい人の解説が欲しいわ〜。
見所その4: 悪役のアルジュン・ラムパルが主人公のシャールク・カーンよりもイケメンである。
いや本当に。監督も言ってるし(笑)。ただ若いときのその口ひげはどうよ。ふけメイクすると、ジョージ・クルーニーにちと似ている。
見所その5: エンドロール。
撮影所が舞台の作品だけに、出演者のみならず、撮影にたずさわった人たちすべてがレッドカーペットを歩いてくるという粋なもの。しかも監督がオチをつけてくれる。
今年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映するそうです。うちも字幕付きで観たい〜〜〜〜〜〜〜!!!
ところで、借りたDVDはスペシャルDVD-BOXで、インドで売り切れ寸前のところをギリギリゲットしたものだという。中を開くとこんな感じで、
こんなポスターがついておりました。うきゃあ〜〜〜〜(爆笑)