2008年11月26日

文雀、ウェルカム・トゥ・サンパウロ、ハッピーフライト

『文雀』監督:杜[王其]峰(ジョニー・トー)、出演:任達華(サイモン・ヤム)、林熙蕾(ケリー・リン)、2008年、香港、有楽町朝日ホール

スリのケイは3人の仲間たちと活動している。ある日、ミステリアスな美女が彼の前に現れる。彼女は小鳥が飛び去るように、瞬く間に消え、ケイは強く彼女に惹かれる。しかし同じ頃、他の仲間の前にも彼女は現れていた。

一般上映は混雑が予想されたので別に、ID試写上映があった。
それにしても、何度観てもオシャレで、男4人が渋カワイくて、楽しい映画だ。是非、日本公開を! そしてその時にはサイモン・ヤムを呼んでくれ〜!!!

続きを読む
posted by amui at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月25日

黄瓜(きゅうり)

『黄瓜』監督:周耀武(チョウ・ヤオウー)、出演:王在和(ワン・ザイホー)、蒋中偉(チャン・チョンウェイ)、2008年、中国、有楽町朝日ホール

大陳は路上で野菜売りをして、しゃべれない妻と10歳の息子と暮らしている。老陳は仕事を失い、妻の浮気を咎められず、息子は父が毎日作る「火爆腰花」に飽き飽きしている。小陳は映画監督になることを夢見ながら、恋人の貢ぐ金で生きている。3つの物語が胡瓜でゆるくつながっている。

大陳の息子といい、老陳の息子といい、まあ親の心子知らずというか、わがままで、しかもどちらの親も子どもに甘くて、この先大丈夫なんかと心配になってしまう。
初監督作品にしては堂々と腰のすわった長回しっぷり。

続きを読む
posted by amui at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

完美生活、ノン子、36歳(家事手伝い)

『完美生活』監督:唐暁白(エミリー・タン)、出演:姚芊羽(ヤオ・チェンユイ)、謝珍[女尼](ジェニー・ツェー)、2008年、香港、有楽町朝日ホール

中国東北地方に住むリーは、よどんだ故郷の街を出て、より良い生活をしたいと望んでいる。ある日、勤めているホテルの客にある荷物を南部の経済都市シンセンへと運んで欲しいと頼まれる。シンセンに着いたリーはここで生きていこうと決めるのだが、約束の金はなかなか送金されてこない。
香港に住むジェニーは夫と離婚係争中。彼女はかつて農村からシンセンに工場労働者として出てきた。そこでの生活に満足できず、水商売に転職し、香港人の男性と結婚したのだった。

香港新移民の女性たちの問題を題材に、リーの部分はフィクションで、ジェニーの部分はドキュメンタリーで撮って一つの作品にしている。ジェニーはリーの未来を暗示する存在。フィクションの方には撮影に劉耀輝、照明に黄志明と香港のベテランスタッフが参加し、デジタル撮影だけど、とてもきれいだ。

続きを読む
posted by amui at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月19日

ロルナの祈り、三国志、懺悔

『ロルナの祈り』脚本・監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、出演:アルタ・ドプロシ、ジェレミー・レニエ、2008年、ベルギー・フランス・イタリア、試写
アルバニア移民のロルナはベルギーの国籍を取るために、ヤク中の青年クローディと偽装結婚をしている。いつかは同郷の恋人と共に店を持つのが夢だ。クローディは薬物をやめようともがいていて、ロルナに必死に助けを求める。初めこそ疎ましく思うが、そんなクローディを無視できるような人間でもない。しかし、彼女には決して彼には言えない秘密がある。

前作の『ある子供』を観たとき、なんて厳しく、慈愛にみちた映画だろうと思った。この作品もまた同じことを思う。加えてラブ・ストーリーの官能まである。
ロルナとクローディの心がぴたりとよりそったときにみせる、二人の笑顔。特にロルナの笑顔のなんて愛らしいことか。次にくるシーンとの落差とあいまって、ものすごく印象深い。大胆に展開し、思い切りよくそぎ落とされていて凄い。
ジェレミー・レニエは『ある子供』に引き続き、どうにも見捨てられないへたれ男を絶妙に演じている。今回はヤク中の役なので、15kgも減量し、最初観たときあまりにげっそりしていてびっくりした。

続きを読む
posted by amui at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月17日

40歳問題、空へー救いの翼ー、クローンは故郷をめざす

『40歳問題』監督:中江裕司、出演:浜崎貴司、大沢伸一、桜井秀俊、スネオヘアー、2008年、日本、試写
20年前、バブル絶頂期のバンドブームの中でデビューし、40代を迎えた、あるいは迎えようとするミュージシャンたちのドキュメント。

うちは同世代なもので、非常に興味を引かれるタイトルだった。
同時期にデビューしたとはいえ、全然異なる音楽人生を歩んできた3人に集まってもらって、いきなり一緒に曲を作って下さいという監督。3人が猛烈に戸惑っているのがわかる。そりゃそうだ。全然フィールドが違って、あんまり面識すらなかったのに、いきなり一緒に曲つくれだもの。でもその過程を通して、それぞれの音楽に対する姿勢、生き方が透けて見えてくるのが面白い。ただ、それが40代特有の問題を浮き彫りにしているかというと、ちょっと弱い気がする。

自分自身に感じる40歳問題は、益々年老いていく親の面倒をどうみるかということと、身体と共に思考や嗜好も柔軟性が失われていくのを、それこそ忍び寄る病魔のように感じ始めていることだな。

大沢伸一さんが、大人しくまとまりつつある曲の構想を、あえて壊していって、他の二人の新しい面を引き出すプロデュース力はなかなか凄い。けれど、彼自身は新しい面へと脱皮できてないんじゃなかろうか。

浜崎貴司さんの容姿がちょっとうちの大学の先輩に似ている。年齢も似たようなものだし、音楽をやっていて、かつてイカ天にも出たことがある。最近、突然遠い西の彼方に一人旅立ってしまった。浜崎さんを観ながら、ずっと彼のことを思い出していた。

続きを読む
posted by amui at 21:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 日本電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月12日

天国はまだ遠く、ヤング@ハート

『天国はまだ遠く』監督・脚本:長澤雅彦、出演:加藤ローサ、徳井義実、2008年、日本、チネチッタ川崎
仕事も恋も上手くいかず、思い詰めて、一人死に場所を求めて北京都にやってきた千鶴。地元のタクシー運転手に案内された宿は、田村という男が一人でやっている民宿だった。その夜、大量の睡眠薬を飲んですべてを終わりにしようとするのだが・・・

死にたくなるほど辛いときというのは、案外に端から見たり、後から自分で考えると何とでもなることだったりする。でもドツボにはまっている本人には、それはわからない。あちらとこちらの境界線を、越えてしまう人と、踏みとどまる人とには、どんな差があるんやろ。一番大きなものは、人との縁ではないやろかと、最近思っている。そんな気持ちにちょうどぴたりとくる映画だったので、予想以上に胸に響いた。
お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実が映画初主演。これがドンピシャの配役で、演技もいたって自然。この人もっとこれから映画出たらいいのにと思う。

続きを読む
posted by amui at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月11日

蘋果

『蘋果』監督:李玉(リー・ユー)、出演:梁家輝(レオン・カーファイ)、范冰冰(ファン・ビンビン)、[イ冬]大為(トン・ダーウェイ)、金燕鈴(エレイン・ジン)、2006年、DVD

蘋果は田舎から北京に出稼ぎにきて、マッサージ嬢をしている。彼女には夫の安坤がいて高層ビルの窓ふきをしてる。ある日、妹分の同僚がミスをして職場をクビになってしまう。蘋果は彼女と昼間から酒をあおり、泥酔状態で職場へ戻ったところ、誤って社長の林東と関係し、その一部始終を、偶然にも安坤は窓の外から見てしまう。この”強姦事件”から程なくして蘋果は妊娠。安坤は林東を脅して金を取ろうとするが、林東夫妻には子どもがいなかったため、生まれた子どもが自分の子なら金を払って引き取ると林東は言い出す。かくして、子どもは蘋果のお腹ですくすくと育ち、二組の夫婦のそれぞれの思いは錯綜する。

中国の美人アイドル女優がここまでやるんかというくらい、濃厚なからみがあってちょっと驚いた。まあ映っているのは男の方の尻ばかりなんですが。
母親の気持ちなんてお構いなしに、競争心と所有欲(愛情もないわけではないけれど)とで自分の子だと言いあう男ども。夫との信頼関係が崩れ去り、進むべき道を見失う女たち。4人とも、それぞれに愚かで、哀しい。梁家輝とひさびさの金燕鈴がやっぱりうまい。梁家輝の演じる林東は色ごとに弱くて、勝手な奴だけど、自分の子だと決め込んで溺愛するさまは、滑稽で哀しくて、ちょっと同情してしまう。
[イ冬]大為(トン・ダーウェイ)はそういえば東京国際映画祭のときに『レッドクリフPartI』のメンバーとして来ていたな。あのときは「PartIに出てたっけ?」と思ったけど、もしかして最後の蹴鞠(サッカー?)のシーンでゴール決めてた彼がそうかな? ネットで調べてたら、[イ冬]大為の紹介文に「中国のアイドル俳優」とあってびっくらこいた。だってどうみても(この役も、東京国際に来た本人も)、田舎から出てきたあんちゃんて感じなんやもん。

posted by amui at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月10日

シネジャWEBリニューアル

この1ヶ月ほど、シネマジャーナルWEBのリニューアルをすべく、ずっとhtml&cssを書き続けていた。
これまでフレームを使っていたが、それをやめ、かつcssベースにする。またGoLiveというソフトを使っていたが、生産中止になったので、これもやめる。もっと見やすいデザインにする。といった目標を立てて、取りかかったはいいが、すでに8年続いているサイトなので、コンテンツの量がかなりあり、それらを一気に変えるのは結構な仕事量。
もともとプログラムなどを書き始めると、自分がある程度納得いく形になるまで、ほとんど寝食忘れてやり続けてしまうたちで、今回もここ一週間、一日15時間はPCにかじりついて、一歩も外へ出なかった。久々だったせいか、年のせいか、疲れてくると後頭部の表面がぴりぴりと痺れてきて、ちょっと恐かった。

一応形になったので、公開しました。シネジャWEBをよろしく。
また、3日に取材に行った、『エグザイル/絆』黄秋生(アンソニー・ウォン)&呉鎮宇( フランシス・ン)舞台挨拶の記事もアップしました。オヤジふたり最高でした。

posted by amui at 08:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月01日

レッドクリフ PartI

『レッドクリフ PartI監督:呉宇森(ジョン・ウー)、出演:梁朝偉(トニー・レオン)、金城武、張豐毅(チャン・フォンイー)、2008年、中国・香港・日本・韓国・アメリカ、109シネマズ川崎
ここ1,2週間ほど、大変な物量作戦といった感じの宣伝だった。スマスマに出たトニーと金城は、食べることに集中して、二人して宙を見つめてモグモグしている絵が笑えた。あとトニーのめちゃくちゃラフな格好も。

初日は土曜日の映画の日で1000円ということもあって、うちが行った14時半からの回は、569名入るスクリーンが売り切れていた。

冒頭で香港版DVDにはなかった日本語による三国志のミニ解説みたいなものがあってびっくらこいた。そこでパート1は赤壁の戦いへ到るまでの物語であると宣言される。マスコミ試写の段階では何の断りもなく、タイトルにもPartIの文字がなかった。何も知らずに観た少なからずの人が驚き、これじゃ観客に誤解を与えるのではと懸念されたので、あとになってPartIの文字が足され、この解説シーンも追加したとみえる。また映画の中でも、新しい人物が登場すると、いちいち人物紹介の字幕が入る。「趙雲(劉備軍の将軍)」といった具合にだ。最初だけでなく、ちょっと間をおいて登場するとまた名前の字幕が入る。何とも懇切丁寧だが、ちょっとうるさい。

字幕は戸田奈津子さん。他に翻訳が鈴木真理子さん、さらに監修者もついていた。でも、鈴木真理子さんも中国語翻訳・字幕をやっている方なのに、なんでわざわざ戸田奈津子さんなんだろ?

日本の観客はあんまり笑わないけれど、思わずみんなが笑ったのが、孔明が張飛の大声を察知して耳栓していたシーン。よかったね、うけて。うちは関羽の登場にうけまくりでしたが。「いざ、参上!」ってセリフが聞こえてきそうなんやもん。

posted by amui at 22:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。