2008年10月23日

九月の風、ハムーンとダーリャ

『九月の風/九降風』監督・脚本:林書宇(トム・リン)、出演:鳳小岳(ライディアン・ヴォーン)、張捷(チャン・チェ)、王柏傑(ワン・ポーチェ)、邱翊橙(マオディー)、2008年、台湾、TOHOシネマズ六本木ヒルズ
1996年に起きた台湾野球界の八百長事件を背景に展開する、7人の男子高校生のほろ苦い青春物語。
前半のやんちゃやっている男の子たちのきらめくような映像が素敵だ。それが八百長事件を報じるニュース映像後から一転して、無邪気な世界は消え去っていく。友情も愛情も生命ももろくてあっけない。それでも前進する勇気を捨てなければ希望はあるということを、説教臭くなく、とてもさわやかに、夢のある映像で見せてくれる。すごくいい映画。
監督は2006年にアジア海洋映画祭in幕張で上映された『海岸巡視兵』の監督。今後に一層期待。

『ハムーンとダーリャ』監督・脚本:エブラヒム・フルゼシュ、出演:メラン・ゴルモハマドザデ、マーブベ・シャーケリ、2008年、イラン、TOHOシネマズ六本木ヒルズ

ハムーンは従妹のダーリャと相思相愛。しかし、ハムーンはおばあさんと二人暮らしで貧しく、ドタールの演奏は一流だがお金を稼ぐことはできない。ダーリャの兄は二人の仲を決して許さない。ハムーンは仕方なくお金を稼ぐために村を出ていく。

今年観るコンペ作品はこれだけ。イランの寓話をベースにしたラブストーリー。衰弱して死にそうなダーリャのために、砂漠の果てにある泉にいる黒い魚を獲って帰ろうと、ハムーンとダーリャの兄は競って砂漠へ旅立つ。そこで様々な試練を受ける。
この手の物語は、最後は恋人たちは結ばれてめでたし、めでたしとなるだろうものが、そうはならず、ちょっとびっくり。ティーチインでその質問が出て、監督は、元の寓話は確かにハッピーエンドなのだけれど、自分は青年はもっと外の世界で経験を積んでいくべきだと思って、あえてそれを変えたのだと言う。
しかし、ダーリャの気持ちはどうなるんだよぉ〜



posted by amui at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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