2009年05月07日

マレーシア旅行3日目

何宇恆(ホー・ユーハン)監督と会う約束をする。
丁度、この日は彼のお友達の監督作品が劇場公開になる日だそうで、他の友人たちと観に行く予定なんだけど一緒に観ない?とお誘いをうけた。そりゃもう喜んでと誘いに乗った。映画は夜7時からなので、6時に待ち合わせをしてインタビューをすることになった。

それまでは、クアラルンプール観光をする。

朝は、飲茶しようということになった。そこでホテルの朝食はパスして、Imbi Palaceという地元中華系の間で「飲茶ならここ」と有名な広東料理店へと向かう。朝9時過ぎから強い日差しの照る中、「飲茶、ヤムチャ」と唱えながら歩いていく。が、しかし、開いてな〜い!! 11時からとある。飲茶のくせに11時オープンてどういうことだぁ。血糖値が下がってしばし呆然。近くにバクテーの店と生蝦麺(エビあんかけ固焼きそば)の有名な店があったはずと、そっちの方に歩いてみるがここもまだ開いてな〜い。普通の茶餐廳みたいのは開いてるところがあるけれど、さっきまで「飲茶、ヤムチャ」と唱えて全身飲茶レディゴー状態だったので、諦めきれない。しゃあないのでタクシーつかまえてチャイナタウンへと向かう。

「玉壺軒」という店が朝5時からやっていると「地球の歩き方」に載っていたのでそこを目指す。昨日チャイナタウンを歩いたときに見つけていたので、場所はわかっている。が、しかし、開いてな〜い!! _o/|_
や、休みらしい・・・
昨夜からのな〜い、ナ〜イ5連チャンで、なんかキレそうになる。いや、血糖値が落ちすぎたのか・・・
もう、なんでもいい。朝飯食べたい。と歩いていると、昨日の「冠記」の隣に「漢記」という粥屋が開いていた。粥でも食べて穏やかな気持ちを取り戻そう。鶏粥と魚片粥のおいしさに救われる。

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昨日は見られなかった関帝廟やスリ・マハ・マリアマン寺院を見てみようと歩く。途中、市場の中を通ってみたりもする。市場は香港よりも雑然としていて、清潔とは言い難い感じ。カンボジアよりはましだけれど。

スリ・マハ・マリアマン寺院はマレーシア最大のヒンドゥー寺院だという。特徴的な山門があるからすぐわかるだろうと通りを見渡すが、見えない。どこだ?どこだと歩いていると、こんなものが。

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改装中でまったく見えず(^-^;)

中国茶を買いたくてお茶屋を探す。
「紫藤茶房」という店は難なく発見できたが、11時開店のところを3分前でまだ開いていない。近くにもう一軒あるようだから、そこを探しがてらまわってこようと歩いていく。が、そのもう一軒「唐藝軒」が見つからない。また無くなったのか? 元に戻ってみると幸いさっきの店が開店していた。店のお兄ちゃんは今回初めて北京語オンリーの人で、こっちの頭はこんがらかる。凍頂烏龍茶や紫竹蘭は台湾からの輸入のためか、そこそこの値段がする。凍頂烏龍茶(150g)で47.25RM(約1300円)。紫竹蘭(100g)で49.5RM(約1350円)。その他、水仙(100g)が16.2RM(約440円)、プーアール(100g)が15RM(約400円)。それでも日本よりは安い。

Pasar Seni駅から電車に乗ってKLCCへ。ペトロナス・ツイン・タワーへ行ってみる。2つのタワーを41階でつなぐ部分がスカイ・ブリッジと呼ばれる展望台なのだが、入場制限があり事前にチケットを購入する必要があるらしい。売り場へ行ってみると、平日だというのすでに14時半からのチケットしかなく、速攻で諦める。裏手に広がるKLCC公園へ行って写真をぱちり。これで高さ452m。でかい。今度はドバイでは1000m!を越えるビルを建てるらしいけど、いったいどんなだと思ってしまう。

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昼時になり、スリアKLCCの中にあるMadam Kwan's Restrantへ。ここはマレー料理店。高級ローカルフード・レストランとSさんの紹介にある。
12時前に席に着いた時にはガラガラだったが、12時を過ぎるとビジネス街であるKLCCのオフィスから沢山のビジネスマンやOLと思われる人たちがやってきて、気がつけば満席になっていた。おそらく海外からのお客さんなんかを連れてランチに来るんだろう。
Nasi LemakとNasi Bojariを注文する。マレー料理は総じて甘くて辛いという印象。煮干しのような魚を甘辛く(といっても砂糖と醤油の甘辛ではなく、sweet&hotだ)煮たものが、意外においしかった。他に涼粉の入ったジュースとマンゴージュースを頼んで、58.75RM。今までで一番高い食事。それでも1600円くらいだけど。
注文したときに牛肉を使っているけれど大丈夫かと聞かれた。日本じゃ聞かれたことのない質問で一瞬キョトンとしてしまった。色々な文化が共存する国ならではだと感心した。

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人からのお使いで、ヤスミン・アハマド監督の最新映画『Talentime』のサントラCDを買いにCDショップへ。目的のものはすぐに見つかった。他にぷらぷらと見てみると、ハリウッド映画、香港映画、インド映画、マレー語映画のDVDは沢山あるが、ヤスミンやホー・ユーハンといったインディペンデント系作品は皆無だ。事前にSさんから特定の店に行かないとないと教えられていたが、本当に無いんだなぁと思う。シャールク・カーンのDVD-BOXを見つけて手を伸ばしそうになるが自粛(^^;)。

ショッピング・モールから出て、マレーシア・ツーリズム・センターの方へ歩いていく。ここの建物は元はスズ採掘などで富豪になった人物の邸宅で、その後イギリス陸軍オフィス、戦争中は日本陸軍本部となったそうだ。ギフト・ショップがあるので、お土産を物色。チョコレートショップがあったのだが、このくそ暑い中、チョコレートなんか買ったらドロドロのぐちゃぐちゃになりそうなもんだがなぁ。絶対に空港で買えるし。

暑さに負けてBukit Nanasの駅からモノレールに乗り、いったん荷物を置きにホテルへと戻る。ホテルのプールで泳ぐか、マッサージに行くか迷ったあげく、マッサージを選択。ホテルの隣のベルジャヤ・タイムズ・スクエア・ショッピング・モールの中にある「REBORN 瑞宝」という名のマッサージ店へ。足中心の全身マッサージで1時間70RMでした。やってくれたのは、中国は大連出身の女性たち。なんで北京語。う〜〜。色々話しをするのは楽しいけれど、自分が北京語イマイチなんで頭フル回転になってリラックスできない(^^;)。
実は旅行直前にギックリ腰一歩手前状態のような腰痛を起こし、いつもの駆け込み寺的存在の整体へ行って治療してもらい、ぎりぎり何とか飛行機に乗れる身体になってマレーシアに来た。なんで、腰は触らないでとお願いした。足裏はときどき飛び上がるほど痛かったけど、1時間後には全身すっきり。パンパンだった靴がぶかぶかに。

何宇恆(ホー・ユーハン)監督と待ち合わせした場所は、KLのちょっと郊外にあるMid Valleyというメガモールの中の映画館前。つかまえたタクシーの運チャンは15RMという良心的な料金で行ってくれた。広東語も英語もOKだったので、色々話しができ、行く途中自動車専用道路脇にある王宮の入り口にも「見て行きなよ!」と寄ってくれた。マレーシアは王国で、各地方のスルタン(王)が持ち回りで国王になり、その期間中に住むのがこの王宮なんだそうだ。門の守衛さんと一緒に運チャンが写真を撮ってくれた。

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ちょうど帰宅のラッシュアワーで道路は混んでいた。スクール・バスも結構見かける。マレーシアには中国系、マレー系、イスラム教系、仏教系、キリスト教系といった様々な学校がある。どこへ行くかは自由に選べるそうだ。中国系の家系であっても、マレー系の学校へ行くこともあるし、その逆だってある。そういう自由はとても良いと運チャンは話していた。言葉も学校でマレー語は必ず習うそうだが、各家庭の環境や行った学校によって個人が話せる言葉は様々。運チャンも家では広東語がメインだけど、お母さんは福建語を話し、祖父母には客家語を話す人もいるという。顔はインド系だけど広東語をベラベラ話すなんて人もざらにいるから、顔だけじゃわかんないよと笑っていた。
降りるときに名刺代わりのカードをくれる。そういうタクシーは多い。電話番号が書いてあって、市内観光とかで必要だったら連絡してくれということ。運チャンの名前はKenさんでした。以前は設計の技術者で日本人とも仕事をしていたんだと言っていた。それがなんで今はタクシーの運転手をしているのかは聞かなかったけど、話していて人柄の良さを感じた。

約束時間通りついた。メガモールはほんとうにメガだ。でかいシネコンが入っていて、その入り口前で待つ。少し遅れてユーハンさんがやって来た。Tシャツ、短パン、サンダルのラフな格好。香港の友人Kくんの定番スタイルとまったく同じ。挨拶をすると「遅れてごめんなさい。昨日足を怪我して早く歩けないんだ」。確かに足を引きずって歩いていて、足首が随分と腫れている。どうしてと聞くと「昨日友だちとサッカーをして、シュートを決めたんだけど直後に蹴られた(笑)」 そういえば最初に電話をしたとき、昨夜はサッカーするから都合悪いと断られたんだった。かなり痛そうで気の毒だけれど、なんだかちょっと笑えてしまう。近くの店に入って飲み物とちょっとつまむものを頼み、お話を聞いた。その内容については折を見てシネマジャーナルのWEBに掲載したいと思っている。

映画は19時からなのだが、来ると言っていたユーハンさんの友人たちが来ない。電話をかけてみると、なんと彼らは明日だと勘違いしていたそうな。結局わたしたち3人で観ることになった。ユーハンさんがチケットをおごってくれた。ちなみにチケットは10RM。
映画は『sell out』監督はYeo Joon Hanで長編映画は初めて。CMディレクターなどをしてきた方だそうだ。ベネチア映画祭にも出品している。ホー・ユーハンの作品とは対極にあるような、ブラック・コメディ・ミュージカルだ。

アーティストを紹介するTVショウのホストをしているラフレシア・パンは、若手美人タレントの台頭で番組降板の危機に立たされている。売れない詩人である彼女の恋人は病のために余命幾ばくもないが、自分のことで頭がいっぱいのラフレシアは全く無関心。それでも自分の作品を詠む姿を記録してという願いを嫌々聞いて、撮影を始めるが彼は詠みながら絶命してしまった。彼女は自分の番組でこの様子を涙ながら(嘘泣き)に放映すると番組は大当たり。そこで彼女は人の死をライブで放送するリアリティTVショウを企画し、死にそうな人を捜し回る。
一方、完璧な豆乳が作れるSuper Soy Machineを開発したエリックだが、会社のトップに「そんな丈夫なもの作ったって会社は儲からない。3年で壊れるようにしろ」と言われ、技術者としての理想と良心と、会社員としての現実の狭間で思い悩む。

現代社会のいろんな矛盾点を毒気たっぷりに笑い飛ばす。CMをやっていただけに、映像に瞬発力がある。1つ1つのエピソードは凄く面白くて笑えるんだけど、映画全体としてのまとまりが今ひとつ。監督が考えているいろんな事を詰め込みすぎてしまった感じだ。ミュージカルでもあるのだが、歌の挿入の仕方が、いわゆるミュージカルでセリフ劇をしていたのに急に歌い出すあの唐突な感じを逆手にとって笑わせる。特に最初の歌のシーンは意外な人たちが、びっくりなタイミングで歌い出すので吹き出してしまった。他にも音楽が始まり誰が歌うのかと思ったら、歌詞の字幕が現れて観客にとってはカラオケ映像と化すという仕掛けもあった。
平日の夜の初日ということもあってか、観客は我々を含めて10人程度。しかし、みんなめちゃくちゃ笑てたなぁ。TVのバラエティ番組のおばちゃん笑いの効果音かと思うくらい、よう笑てた。
映画の後、食事でもできたらと思っていたが、ユーハンさんの足がひどく痛そうで(映画の最中もしょっちゅうさすっていた)、早く帰って休んだ方がいいねということになり、少し立ち話をした後に分かれた。

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再びタクシーに乗って、Jalan Alorエリアにある「牛記」という牛肉麺屋に行く。おいちい〜。食後にはまたしてもバーへ行き、ビールを飲む。デザート屋がないとつい飲みに行ってしまう。バーのお兄ちゃんがどこから来たのと話しかけてきた。彼によると、このChangkat Bukit Bintang通りはひったくりが多いそうだ。しかも車によるひったくり。つい最近も女性が持っているバッグをひったくられ、そのまま引きずられて大騒ぎになったという。気をつけてねと教えてくれた。帰り道、車道側に鞄を持たないように気をつけて歩いた。

今日も一日暑かった。



posted by amui at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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