2009年05月12日

エル・カンタンテ、台湾人生

『エル・カンタンテ』監督:レオン・イチャソ、出演:マーク・アンソニー、ジェニファー・ロペス、2006年、アメリカ、試写

プエルトリコ出身でニューヨークに一大サルサブームを巻き起こしたエクトル・ラボーとその妻プチの物語。親の反対を押し切ってニューヨークにやって来たエクトルは、間もなくその情感溢れる歌声で注目される。新進のレコード・レーベルと契約し、トロンボーン奏者ウィリー・コロン率いるバンドのボーカリストとして参加すると、瞬く間にスターの階段を駆け上がった。
しかし、その裏で私生活はめちゃくちゃになっていく。ニューヨーク出身のプエリトリカンである美しい女性プチと結婚し、息子も生まれるが、ドラッグに溺れ、女にも時間にもルーズになって、バンド仲間とも口論が絶えなくなり、次第に精神的に壊れていってしまう。

初めカメラが常にジェニファーをとらえている様子をみて、いくらプロデューサーも務めてるからって、ちょっと前に出過ぎじゃないの? と思ったが、実はこの映画はエクトル・ラボー以上にその妻プチの物語だった。世間的には悪妻と思われたであろう、めちゃくちゃ強い奥さんで、端から見ればその強さが一層彼を追い詰めているのがわからないか? と思ってしまう。しかし、これはこれで互いを補い合って離れられない男女なんだろうなぁとも思う。
プチの視点で語られるので、エクトルの内面があまりよくわからない部分もあるけれど、彼は最大の魅力である歌のシーンがふんだんにある。マーク・アンソニーは現代サルサ界のトップスターでジェニロペの夫。見た目ちょっと貧相な感じがするけれど、歌声は素晴らしい。サントラは全米ビルボード・ラテン・チャートで1位となった。

『台湾人生』監督:酒井充子、2008年、日本、試写

50年にわたる日本による統治で、台湾の高齢者の中には自分は日本人だったのに、日本政府に捨てられたという思いを強く抱いている人たちがいる。小学校から日本語で教育を受け、天皇万歳の帝国主義を教え込まれた。それでも、日本人には台湾人だと蔑視された。日本のために戦争に行って戦ったのに、戦後はその敵国であった中国人とされてしまった。その後の国民党軍による弾圧で親兄弟を失った人もいる。80年あまりの人生は、1人1人が波瀾万丈。そんな彼らの思いを記録したドキュメンタリー作品。



posted by amui at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 其他電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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