2009年07月17日

アンナと過ごした4日間、人生に乾杯!

『アンナと過ごした4日間』監督・脚本:イエジー・スコリモフスキ、出演:キンガ・プレイス、アルトゥル・ステランコ、2008年、フランス・ポーランド、試写

祖母と2人暮らしの孤独な男。自宅の窓から見える病院の看護師寮に住むアンナへの思慕は、もはや抑えられないほど募っている。しかし、彼がアンナを知ったのは残酷な偶然から。そして、それ故に彼は彼女に近づけない。たった1人の家族だった祖母が亡くなり、ある日、彼は大胆な行動に出る。

ポーランドのどんよりとした冬の空の下、朴訥な男の切ない思いが暴走する。最初はこの男、殺人鬼か何かなのか? と思わず緊張するのだけれど、徐々にその真意が明らかになるにつれ、その一途さと不器用さに絶句する。でも、女の立場からすると、やっぱりどうしたって彼を受け入れることはできないよなぁ。

『人生に乾杯!』監督:ガーポル・ロホニ、出演:エミル・ケレシュ、テリ・フェルディ、2007年、ハンガリー、シネスイッチ銀座

年金でつつましく暮らしている老夫婦。それでも家賃が払えず、取り立てを居留守でやり過ごす。とうとう電気も止められ、役人がやってくる。家の中の金になりそうなものとして夫の本を持って行かれそうになったとき、妻は2人の思い出が詰まった大切なイヤリングを差し出す。それを見た夫は意を決し、共産党の諜報機関で運転手を長らく務め、退職のときに払い下げてもらった車チャイカと、たまたま手に入れて持っていたトカレフを持って、強盗に出かけて行く。

ハンガリーのじいちゃん、ばあちゃんによるボニー&クライドみたい。2人のとぼけた強盗ぶりや、逃走劇に笑ったり、ドキドキしたり。覚悟を決めた2人のせつない道行きを予感して大泣きしたりと、もうすっかりこのジジババにやられてしまった。
2人の行動が年金制度の問題を浮き彫りにして、全国の年金生活者たちを立ち上がらせることになったり、まわりがやけに盛り上がっていても、当の2人は全く我関せずというギャップも面白い。彼らを追う若い警察官カップルの話も絡んでくる。とっても楽しく、良い作品だった。

シネスイッチ銀座は金曜日のレディースデイで、19時からだったのでほぼ満席。後になって知ったが、チネチッタ川崎でもこれから公開するらしい。おすすめ。

posted by amui at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 其他電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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