2007年10月22日

第20回東京国際映画祭 その2

『帰郷』監督:張楊(チャン・ヤン)、出演:趙本山(チャオ・ベンシャン)、2007年、中国・香港

チャオとリュウはシンセンに出稼ぎに来ていたが、リュウは酒野の飲み過ぎで急死してしまう。チャオは生前の友との約束どおり、遺体を故郷に帰すため、彼を背負って長い旅に出る。
旅の途中で、チャオは様々な困難に出くわすが、それら一つ一つが現代中国社会のもつ顔をパノラマ的に映し出す仕組みになっている。非情なしうちと、小さな温情とが交互に現れて、観ているこっちも泣いたり笑ったりと忙しい。主演がトップ喜劇役者ということで、旅の途中で出会う脇役の人々も豪華な面々がそろっている。夏雨(シア・ユー)、胡軍(フー・シュン)、午馬(ウー・マ)、宋丹丹(ソン・タンタン)、郭涛(グオ・タオ)等等。スター俳優はみんないい人だったな(笑)。

『レカドス食堂』監督:パオロ・ヘラス、出演:メリル・ソリアノ、2007年、フィリピン

母娘3代が営む小さな食堂。祖母は裕福な家のお嬢さんだったが、親の勧める結婚を拒否して家を出て、苦労して一人娘を育ててきた。母は恋に生きる女。男に入れあげては捨てられることを繰り返す。娘は母を反面教師にしているが、彼女の初恋も苦いものになる。3代に確かに受け継がれるのは、美味しい料理の腕だった。
映画の中で、フィリピンの伝統的な家庭料理のレシピがでてくる。でも、どれも食べたことのない料理なので、映像を見ても味がイマイチ想像できない。それに美しく盛りつけたり、美味しそうに食べる人の姿があまり映らないのも、お腹がグーとはいかない理由やろう。意外とどの料理にも酢を使っていた。

『ベスト・タイム』監督:ハーラ・ハリール、出演:ハナーン・トルク、2004年、エジプト
サルマは母の再婚により、下町から上流階級の生活になって以来、友達もつくらず、義父ともギクシャクした関係が続いている。そんな中、母が突然事故で亡くなる。自分の居場所は無いと感じたサルマは家を出ることを決心するが、そこへ差出人不明の謎の手紙が届く。サルマは手紙の主を捜そうと、久しぶりに下町に住む旧友たちを訪ねる。
始まりは昼のメロドラマか?と思うような展開で、音楽の使い方も大仰だし、いったいどうなることかと思ったんやけど、サルマが親友の二人と再会したあたりから、段々と楽しくなってきた。女同士の友情と嫉妬や、女性たちのもつ悩みが、とても共感できるものだったから。ちょっと散漫な感じもするけど、最後は「あ〜、楽しかった」となったから不思議。



posted by amui at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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