2007年10月27日

第20回東京国際映画祭 その3

10月の末だというのに、台風直撃。しかも最も激しい時間帯に家を出なくてはならず、「本当に出かけて大丈夫なんだろうか?」と不安になった。それでも、悪天候をおして観に来た甲斐のある作品でよかった。

『砂利の道』監督:ディーパク・クマーラン・メーナン、出演:サーラダー、2005年、マレーシア

マレーシアのゴムのプランテーションで働く貧しいインド系一家が主人公。娘の一人が成績優秀で、大学進学の資格を得る。娘は学位を取って、先生になることを夢見るが、家は貧しく、女性に学問など不要という考えが主流の村では、夢の実現は困難な道だった。
彼女を支えようとするのが、父や叔父や学校の先生や幼なじみの男の子で、みんな男性。母や姉妹は伝統的な女性の役割から逸脱しようとする彼女を引き留めようとする(最終的には応援するんだけど)。女の敵は女ってか(^^;)。まあ、女は現実主義者だからなぁ。
マレーシアのインド系一家を描いた映画は初めて観た。マレー系、中国系とはまた全然違う生活、文化で興味深い。淡々としていながら、物語は意外に劇的。プランテーションの森の映像がとても美しかった。
プロデューサーは陳翠梅(タン・チュイムイ)。協力に李添興(ジェームス・リー)や何宇恆(ホー・ユーハン)の名前もあった。

『ラッキー・マイル』監督:マイケル・ジェームズ・ローランド、出演:ケネス・モラレダ、2007年、オーストラリア

1990年、オーストラリアの南海岸にイラクとカンボジアの密入国者たちが降り立つ。インドネシア人の漁船に乗ってやってきたが、おろされた場所は砂漠のまっただ中。だまされたと知ったときには、船は去った後だった。砂漠を放浪するうちに、ほとんどの者はオーストラリアの管理局に捕まってしまう。しかし、イラ弾圧を逃れてきたイラク人と、父を捜しにやってきたカンボジア人、そして沖で船を燃やしてしまって自分も上陸する羽目になったインドネシア人の計3人は砂漠で再会し、共に街を目指して歩き続けることになる。
監督は様々な難民、移民たちから話を聞いて、色々な実話からこの物語を組み立てたらしい。異文化コミュニケーションは衝突なしには生まれない。衝突しても、対話を続ければ、きっとどこかで通じ合える。そんな希望を感じる映画だった。



posted by amui at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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