2007年11月01日

第8回NHKアジア・フィルム・フェスティバル

東京国際映画祭が終わったばかりで、この映画祭のことがまったく頭から抜け落ちていた。前日に白さんからNHK-BSの宣伝番組観た?とのメールで初めて認識。『ガレージ』の出演者がミニライブもやる言うので、朝からいそいそ出かけていった。

『ガレージ』監督:アガン・セントーサ、出演:アユ・ラトゥナ、フェディ・ヌリル、アリエス・ブディマン、2006年、インドネシア
バンドを脱退したばかりの少女ガイアにアガという青年が一緒にやらないかと声をかけてくる。アガの幼なじみアワンと3人でのセッションで、自分たちの音楽ができると確信した彼らはバンド「ガレージ」を結成。地元のCDショップと協力して自主制作したCDは評判を呼び、バンド活動は順調にいくかに見えたが…。
インドネシアはロックが盛んだときく。隣国のシンガポールやマレーシアやタイなんかは、あまりロックを聴かないのに、なんでインドネシアで?とちょっと不思議に思っている。
映画は『NANA』ぽい。監督も主演のアユ・ラトゥナも『NANA』を気に入っているらしい。音楽と恋と友情を通して、孤独な心を少しずつ解放して成長していく様を描いている。演奏のシーンがいい。曲は実際に3人のオリジナルらしいし、ルックスもいいし、演奏も上手い。アユ・ラトゥナは宇多田ヒカルに容姿も声の質も似ているけれど、もっとパワーがある。CD欲しいと思って、日本で手にはいるかと聞いたら、今のところは難しいみたい。Youtubeにはしっかり映像がありました。Garasiで探すとあるよ。
映画の後、ティーチインとミニライブが行われた。3人ギターのアンプラグドな演奏だったけど、声の魅力が引き立ち、呼吸のあった、いい演奏だった。2曲目は、なんと全部日本語の歌詞の新曲。3人とも日本のサブカルチャーに相当興味があるらしく、前日はしっかり渋谷・原宿を回ってきたとか。アユ・ラトゥナは「どんだけ〜」を知っていた(笑)。
ティーチインの後に、パンフレットにサインしてもらいました。3枚目の写真は3人が一緒にサインしてくれているところ。
Garasi03 Garasi02 Garasi01

『京義線(キョンイセン)』監督:パク・フンシク、出演:キム・ガンウ、ソン・テヨン、韓国、2007年
地下鉄運転手のマンスと大学のドイツ語講師のハンナ。まったく違う世界で生きてきた二人が偶然に、大雪の夜、京義線の最終列車にひどく打ちひしがれた様子で、乗り込んでくる。それぞれが心に傷を受け、これからどうしたらいいのかと、悩みながら辿り着いた終着駅で、二人の人生が交差する。

京義線は日帝時代建設されたソウルから北朝鮮へと延びる鉄道で、今は停戦ラインの手前の駅で途切れている。その駅で出会った男女が、人生の行き詰まりを乗り越えていく、ちょっといい話。根底には南北統一への不安と希望が流れている。でも、マンスに差し入れをくれる女性の行動はよくわからん。なんで餌付けする? ソン・テヨンは元ミス・コリアで、とっても清楚な美人。キム・ガンウはちょっと少年のかわいらしさが残る。
地下鉄の運転手が、運転しながら飲み食いをしたり、差し入れを受け取ったり、ちょっと気の利いた車内アナウンスをしたりというのは、日本ではまず無い光景だけど、韓国では実際にあるんやそうな。

『1735km』監督:グエン・ギエム・ダン・トゥアン、出演:ズーン・イエン・ゴック、ホー・カイン・チン、ベトナム、2005年
金融アナリストで結婚を控えたチャムアンは、ハノイに住む祖母を訪ね、サイゴンへの帰路は列車での旅を選ぶ。結婚する前に、自分の国をよく見ておきたい思ったからだった。その列車で隣に座ったキエンという若者は、人なつこい笑顔で、誰とでも仲良くなるが、お嬢様育ちのチャムアンは彼とソリがあわない。キエンは学校をトップの成績ででたものの、普通の会社勤めがつまらなく思えて、この1年国内を放浪して歩いている建築家だった。旅の途中、思わぬことで途中のフエに二人は取り残されてしまう。
若者向けのラブストーリーで、ラストがちょっと気が利いている。ベトナムの様々な美しい景勝地が出てきて、行ってみたくなる。また、サイゴンのヒルズ族みたいな若い金持ちビジネスマンたちのパーティーなんていう、これまで日本で上映されたベトナム映画ではお目にかかれなかったようなシーンもある。でも全体的には散漫な感じ。キエンの家庭の事情が中途半端に描かれていて、結局なんなの?と気になる。

今日はもう一本上映があったんやけど、会場の椅子があまり良くないんで、3本が限界、あきらめました。



posted by amui at 23:37| Comment(4) | TrackBack(1) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
メールが役立ったんですね。よかったわ。
私もたまたまTVつけたら映っていて、あ、そうだったと。
人には知らせといて、自分では行けませんでした(汗)。
冬物の出し入れしていたら腰にきました。

NHKの椅子は劇場用とは違うものね。長時間は辛い。
それにしても六本木のプレミアとアートの椅子は良かったなぁ。
Posted by 白 at 2007年11月04日 13:09
お陰様で。『ガレージ』は去年の東京国際映画祭でも上映されていたんですね。観ていなかったから、良かったです。腰、お大事に。
Posted by amui at 2007年11月04日 13:52
はじめまして。
私も観に行ってました。
3人が来日してる回なんてうらやましいです。

私が京義線を見たときには
急遽主演女優のソン・テヨンさんが
来日した回でした。

TBも送信させていただきました。
Posted by 520 at 2007年11月08日 23:05
520さま、いらっしゃいませ
おぉ、本当にソン・テヨンさんいらっしゃったんですね! 他の監督が出演者を連れてきたのを見て、監督焦ったらしく、あわてて電話して呼んだんですよね。さすがに初日には間に合わなかったですが。やっぱり韓国は近い。
Posted by amui at 2007年11月09日 00:31
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The 8th NHK ASIAN FILM FESTIVAL
Excerpt: 今年もこの小さな映画祭に参加してきました。 今回は残念ながらスケジュールが合わなかったイランの『予感』 以外は全部観ました。 ★『雨の味』(シンガポール) しっとりとした哀しい映画でした。..
Weblog: paris*je t'aime
Tracked: 2007-11-08 22:57
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