2008年01月09日

迷子の警察音楽隊

『迷子の警察音楽隊』監督・脚本:エラン・コリリン、出演:サッソン・ガーペイ、2007年、イスラエル、チネチッタ

イスラエルにエジプトの警察音楽隊が演奏のためにやってきた。しかし、空港に来るはずの迎えは来ず、自力でバスに乗って向かうが、ペタハ・ティクバに行くはずが、ベイト・ティクバへ着いてしまう。そこは何にもない砂漠の中の田舎町。町にはホテルもなく、バスは明日の朝までない。困り果てていたとき、救いの手をさしのべてくれたのは小さな食堂の女主人ディナだった。彼らは彼女の店と自宅、そして常連客の家の3班に分かれて、泊まることになる。

今年初めての映画館での映画鑑賞。去年の東京国際映画祭でサクラグランプリを獲った、イスラエル映画。イスラエル映画を大きなスクリーンで観られる機会なんてそうそうない。偉いなぁ、チネチッタ。

どうにもこうにも寒々とした居心地の悪い空気が、ふとしたことでゆるみ、暖かい空気に変わる瞬間がいくつもあって、それが観ている方の気持ちも温かくしてくれる。
超堅物の隊長トゥフィークはディナの精一杯のアピールを受けながら、どうしてもそれに答えられない。それには訳があるんだけど、それにしても、あんなに彼女ががんばっているのに、心も通い合ったのに、逃げちゃうなんてねぇ。別れ際に小さく手を振る姿がかわいかったから許すけど。
映画の背景にある、エジプトとイスラエルという国の関係、イスラエルの中のアラブ文化、音楽隊が招かれた1990年代初頭の社会情勢などを公式HPなどで知ると、より楽しめるけれど、それを抜きにしても人間同士の心のつながりを上手に描いていて楽しめる。



posted by amui at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 亜洲電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ああ〜、この映画こっちでは2月初めまでやらないのよ〜。「音楽隊」っていうのがまずだめだし、しかもなんかよれっとした感じの制服の着方に、トレイルで流れたクラリネットの音に私の心は異様にもりあがっております。英題The Band's Visitだと視点が変わるよね...。
Posted by masako at 2008年01月10日 03:59
この映画、ヘブライ語とアラビア語と英語が飛び交うんだけど、アメリカで上映するときは字幕をつけるんでしょうかね? 吹き替えたら意味ないし。それに英語といっても、強烈に訛りの強い英語なので、そこにも字幕がいるかも。音楽もアラビア音楽だけでなく、ジャズのスタンダードナンバーに慣れ親しんでいる様子が興味深いです。やっぱり音楽に国境はない。
Posted by amui at 2008年01月10日 10:08
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