2009年07月19日

ハリー・ポッターと謎のプリンス

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』監督:デイビッド・イェーツ、出演:ダニエル・ラドクリフ、2009年、109シネマズ川崎

えーっと、これで何作目なんでしょうかね? 背景はすっごく暗くてどんよりしっぱなしなんですけど、みんなすっかり大きくなって色気づいて、青春学園ものみたいになってて、結構笑えます。
初めてIMAX 3D映像を観ました。3D映像は最初の15分くらいかな? 確かに立体に見える。でも、実写映画であるハリー・ポッターよりも、トレイラーでやっていたCGアニメーション映画の『クリスマス・キャロル』の方が、立体感をより感じられた。2時間ものあいだ、あのメガネをかけて3D映像を観ていたら、吐くかも。かといって、15分ばっかだともの足らない。3Dじゃなくても、スクリーンでかいし、デジタル映像と音響は迫力があるけれど、2000円払うのは高すぎるように感じる。

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2009年07月17日

アンナと過ごした4日間、人生に乾杯!

『アンナと過ごした4日間』監督・脚本:イエジー・スコリモフスキ、出演:キンガ・プレイス、アルトゥル・ステランコ、2008年、フランス・ポーランド、試写

祖母と2人暮らしの孤独な男。自宅の窓から見える病院の看護師寮に住むアンナへの思慕は、もはや抑えられないほど募っている。しかし、彼がアンナを知ったのは残酷な偶然から。そして、それ故に彼は彼女に近づけない。たった1人の家族だった祖母が亡くなり、ある日、彼は大胆な行動に出る。

ポーランドのどんよりとした冬の空の下、朴訥な男の切ない思いが暴走する。最初はこの男、殺人鬼か何かなのか? と思わず緊張するのだけれど、徐々にその真意が明らかになるにつれ、その一途さと不器用さに絶句する。でも、女の立場からすると、やっぱりどうしたって彼を受け入れることはできないよなぁ。

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2009年07月16日

悪夢のエレベーター、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

『悪夢のエレベーター』監督:堀部圭亮、出演:内野聖陽、佐津川愛美、モト冬樹、斎藤工、2009年、日本、試写

男が目を覚ますとそこはエレベーターの中。彼の目に飛び込んできたのは、関西弁でまくし立てる怪しげな男と、上下ジャージ姿のおっさんと、黙りこくるゴスロリ少女。男がエレベーターに乗った直後、エレベーターが急降下し停止して、彼は頭を打って気を失ったのだという。呼び出しボタンも、監視カメラも壊れている、携帯もない。大いに焦る男。なぜなら彼は身重の妻からお腹が痛いとSOSの電話を受けて、向かっている途中だったから。ど、どうする!

というところまでしか、内容については書けません。えぇ? えぇ? えぇ〜?!の連続で、絶対面白いです! まさしく悪夢のエレベーターだわ。 監督は、役者としてもバラエティーの放送作家としても活躍中の堀部圭亮さん。長編第1作目ですが、とてもそうは思えない出来の良さ。出演陣では佐津川愛美さん、大注目です。10月公開。

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2009年07月15日

MW-ムウ-、サンシャイン・クリーニング

『MW-ムウ-』監督:岩本仁志、原作:手塚治虫、出演:玉木宏、山田孝之、2009年、109シネマズ川崎
殲滅された島から生き残った2人の少年。1人は神父に、1人は復讐に燃える鬼となり、事件に関わった人間を1人、また1人と殺しながら、謎の存在MWに近づいていく。

犯罪エンタメとして面白くないわけじゃないけど、こぎれいすぎてえぐさが足りない。もっとがっつりBLを描いて欲しかった。でないと、どうしても結城を止められない賀来の清濁混合の思いが浮かび上がらない。

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2009年07月08日

さそり、僕らはあの空の下で

『さそり』監督:馬偉豪(ジョー・マー)、出演:水野美紀、郭品超(ディラン・クォ)、任達華(サイモン・ヤム)、2008年、香港・日本、試写
愛する男の父と妹を殺した罪を着せられ監獄へ入った女が、所長のセクハラ、女囚同士の争いの中、自分を陥れた者たちへの復讐のために生き続ける。1度は殺されかけるが、謎の死体収拾人にひろわれ、一命を取り留め、武術を教わり、復讐へと向かう。

なんか香港映画にこのドロドロねっとり情念の世界がマッチしない。お気楽ラブ・コメがお得意のジョー・マー監督ではなおさらか? 全く顔とマッチしない吹き替えの声にもとほほ。梁小龍(ブルース・リャン)相手に水野美紀がどう闘うのかと思ったら・・・ あんた、そりゃないよ。
水野美紀以上に、夏目ナナの力一杯の凶暴さが印象に残った。そして何と言ってもエンディング・テーマの中村中による「怨み節」。ドロドロドロドロ〜

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2009年07月07日

千年の祈り、七月大歌舞伎

『千年の祈り』監督:王穎(ウェイン・ワン)、出演:ヘンリー・オー、フェイ・ユー、2007年、米・日、試写

アメリカに住む離婚した娘のことが気になって、はるばる北京から父親がやってくる。娘の一人暮らしの様子を観て、父は彼女が幸せではないと感じ、母親の死後、腕を上げた料理を振る舞い、娘の心を解きほぐそうとするのだが、彼女は父へのわだかまりがあり、父を避けよう、避けようとしている。

久しぶりにウェイン・ワンの映画を観た。昔の李安(アン・リー)の映画のようでもあり、小津映画的でもある。大きな事件は何も起こらず、とっても地味な作品だけれど、わたしは結構好きだ。どこまで行っても平行線に見える、父と娘。でも、互いに幸せでいて欲しいと願う心は同じ。そこを忘れずに、正直に話し合わないと、歩み寄れない。その時、子どもの側が譲歩することが大切なように思う。大概後悔するのは、残される側だから。

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2009年07月06日

牡丹亭、ワイルド・スピードMAX

牡丹亭『シネマ歌舞伎特別篇 牡丹亭』監督:十河壮吉、出演:坂東玉三郎、兪玖林、沈国芳、2008年、日本、東劇

坂東玉三郎が昆劇の名作「牡丹亭」を、昆劇の故郷蘇州で上演したときのドキュメンタリー(第1部)と舞台の映像(第2部)。
ドキュメンタリーでは、昆劇学院の役者と互いに互いの技を指導しあう姿や、南京大学での講演で学生たちと交流する様子が興味深かった。『覇王別姫』が日本で公開後、玉三郎が張國榮(レスリー・チャン)と会ったときの話がちょっとだけ出てくる。短いけれど、芸道を極めようとする人間同士、相通じ合うものがあったのだろうと思わせる内容だった。
舞台の方は、最初の方は一瞬眠気に襲われたのだけど、「離魂」の場面が素晴らしく、こちらの魂まで画面に吸い込まれそうになる。
「牡丹亭」って、てっきり悲劇なんだと思っていたら、最終的にはハッピーエンドで、すごく意外だった。

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2009年07月01日

いけちゃんとぼく、ディア・ドクター、劔岳〜点の記〜

『いけちゃんとぼく』脚本・監督:大岡俊彦、出演:深澤嵐、蒼井優(いけちゃんの声)、2009年、日本、109シネマズ川崎

毎日いじめっ子に殴られても、お父ちゃんが酔っぱらって死んでも、ぼくのそばにはいつもいけちゃんがいて見守っていてくれる。でも、いけちゃんが何なのかなんて考えたこともなかった。少しずつ大人になって、いけちゃんに会える時間が減っていった。

原作は立ち読みで読んだ(^^;)。絶対泣ける本とか言われていて、確かにラストでちょっとうるっときたけど、それよりもサイバラが恋愛ものを描いていることに驚いた。
映画は本よりもぼくが幼児期から少年期へと成長する過程についてエピソードを盛り込んで膨らましている。お父ちゃんの情けない部分に直面したり、どこへ行っても同じ様な力と力の争いがあって、きりなくむなしいことに気づいてしまったり、子ども時代の無邪気さを奪われる代わりに、自分で考えて行動する強さを手に入れていく様子は、頼もしくもあるけれど、寂しいような、可哀想なような、切ない気持ちにさせられて、映画の半ばからずっと泣いてた。

子ども連れのお母さん客が非常に多い。隣も2人の子どもと一緒だった。お兄ちゃんの方はポップコーンばりばり食べながら、映画に集中してたけど、妹の方は半ばぐらいから我慢ができなくなってきて、「帰る〜」。ちょっと映画に来るには幼すぎたね。

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2009年06月30日

松竹大歌舞伎(東コース)

松竹大歌舞伎(東コース)松竹大歌舞伎(東コース)というのは、歌舞伎の夏の地方巡業。他に中央コースと西コースがある。今回、東コースは片岡仁左衛門を初めとする松嶋屋一門が出演していて、「正札附根元草摺」「義経千本桜 下市村茶店の場、釣瓶鮓屋の場」が演目となっている。仁左衛門さんは巡業への参加は10年ぶりだそう。“いがみの権太”は定評があるというし、『築城せよ!』を観て以来、気になっている愛之助さんもいい役で出演しているので観てみたくなって、初日の江戸川区総合文化センター(小岩)へ。

歌舞伎座以外で歌舞伎を観るのは初めて。あらためて歌舞伎座というのは独特な空間で、歌舞伎を観るには最適な場所なんやと実感する。何と言うたらええのか・・・ 幕が開いた瞬間に感じる「うわぁ〜〜〜」が違うのよ。具体的に何が違うのか、もひとつようわからないんやけど。建て変わっても、あの感じは残るんやろか・・・

今回初めてイヤホンガイドを借りてみた。確かにただ観ていたんではわからないことがわかって面白い。けれど、片耳ふさがれると舞台の音が聞きにくいし、うちみたいなシングルプロセス人間には解説聞きながら舞台に集中するのは難しくって、痛し痒し。幕間に色々背景説明をしてくれるのは暇つぶしにもなってありがたい。

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2009年06月25日

風のかたち、大きな家

『風のかたち −小児がんと仲間たちの10年−』監督:伊勢真一、出演:小児癌を患った子どもたち、2009年、日本、試写

1999年から10年来、伊勢監督は、小児癌の子どもたちと医師の病気との闘いと、彼らが毎年行ってきたサマーキャンプの様子を撮り続けてきた。小児癌はもう不治の病ではない。8割は完治できるという。それでもその治療は難しく、患者にとってつらくて苦しいものであることは変わらない。社会的偏見もあるし、本人も子どもの時期に大きな病気をしたことで他の人たちと同じように元気に暮らしていけるのかという不安を抱えている。何より幼くして死と直面するつらい体験は経験したものでなければわからない部分が沢山ある。
サマーキャンプは、聖路加国際病院小児科の細谷先生たちが中心となって始められた。今現在病気と闘う子どもたちや、かつて闘って克服してきた子どもたち、そして医師や看護師たちが全国から集まって海や山でキャンプをする。そこでは悩みや不安を、何の前置きもなく話すことができる。みんな心底楽しそうな顔をしている。友となって別れのときにかわされる「来年もまた会いましょう」という言葉の重さは、普段使われるよりもずっとずっと重い。

人の痛みを深く思いやり、人を助ける仕事がしたいと語る子どもたちがいる。病気を克服し、大きくなって、「看護師になりたい」「お母さんになりたい」という夢を実現した子どもたちがいる。10年という長い歳月を地道に撮り続けたことによってカメラがとらえられた「希望」。ささやかに、光り輝く。

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posted by amui at 23:33| Comment(6) | TrackBack(0) | 日本電影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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